2007年04月05日
福井烈プロ
福井烈プロ、ご存知ですか?
私の尊敬する日本プレーヤーのお一人です
20年程前、靭公園(うつぼこうえん)テニスコートで
「関西YONEXCUP」(だったと思う)
が夏に開催されていました。
当時の日本プロのほとんどが出場していながら
入場料は無料(改築前)
しかも試合のほとんどが
真後のすぐ近くで見れました。(ほんとに近く!)
学生だった私はツレと毎日のように見に行ってました
福井プロは当時JOPランキング1位でどんなに
すごいショットを打つのか見たくて見たくて
っで実物を目前にした私達の第一印象は
「背が低いね。」
「サーブ遅いね。」
でした
そしていざ試合が始まってもショット自体は
すごいと思えず、悪い言い方すれば
「これが1位のショット?」
と疑ってしまうほどでした。(福井プロすいません)
でも試合が進むにつれて気が付いたのですが、
とにかくミスしない
どんなボールにも追いつく
相手が強く打っても涼しい顔で深い場所に返球してました
サービスもコースがすごい
ほんともうオンラインにサーブ入れてました
総合的に一言でいうならば、
「相手が攻撃できない、攻撃したくてもできない」
っていうテニスを展開していました。
これはすごい事ですよね
結果、スコアは6-1、6-0で福井プロの勝ち、
みたいな。
たぶんサービスエースやストロークエース自体は
相手の方が多かったと思います。
でも試合は福井プロの勝ち。
この時ですね、私のテニスに対する考え方を
根本から覆されたのは。
「テニスというスポーツは1球でも
多く相手コートに返せば勝ち」
当たり前の事に納得です。
余談ですが、テニス関係者と親しいテニスショップ経営
されている人がいて、当時その人の口利きでプロとの練習
にも呼んでいただいたのですが、あるプロに
「どうして福井プロはショット自体は強くない
のに試合に勝てるんでしょう?」
とお聞きしたところ
「ああ、あの方は強く打てないんじゃなく、わざと
強く打たないんだよ。速いショット打とうと思えば
いつでも打てるんだよ。実際見た事あるし。
ただテニスって相手がいて成り立つスポーツだからね。
福井さんの場合、どうすれば自分のペースで
テニスが展開出来て相手のペースでテニスをさせないか
考えるようだから必然的にそうなるんだと思うよ。」
と言われました。
う~ん、テニスって奥が深い
と思った若き日の出来事。いまだに奥が見えませんが
たぶん一生みえないんでしょうねえ
福井プロ紹介ページ